10月お礼はがき

先月はご注文頂きましてありがとうございました。

11月、
冬が近づく秋といえば皆様どんな色を思い浮かべますか?

おそらく、茶色や灰色をイメージする方が多いと思います。
寒々しさもある中で落ち着きのある、
日本的な色ですね。

そういえば和室の色合いは白茶系の割合が多く、
終わりゆく秋のような風情を感じます

和室を構成する
畳、木、和紙などの色は
筋肉の緊張をほぐし、
リラックス効果をもたらすのだそうです。

江戸時代には
「四十八茶、百鼠」
という言葉が生まれるほど
茶色とねずみ色が流行したそうで、
日本人の色に対する深い関心を感じ取れます。

美しい四季に彩られた
日本だからこそ育まれてきた、

日本人

ならではの色彩感覚が広く根付いているのかもしれませんね。

寒さ深まる冬に向け、くれぐれもご自愛ください。

9月お礼はがき

先月はご注文頂きましてありがとうございました。

木々の葉が色とりどりに色づく季節となりましたね。
日本は世界で最も紅葉が美しい国だと言われています。
その昔…
繰り返す氷河期により世界の落葉樹は減少していきましたが、
日本列島の落葉樹は
暖流である黒潮や起伏に富んだ地形により守られてきました。

現在まで26種類、
欧米の倍にあたる種類の落葉樹が残っています。
葉が紅葉するのはこの落葉樹。
様々な種類の紅葉が混ざることにより生まれる鮮やかな
色合いが美しいコントラストを生み出しているのです。

更に日本的な建造物とセットに
なると、両者がその美しさを引き立て合います。

自然の奇跡と日本の文化が見事に重なり合う秋深まる頃は、
四季の中でも最も日本らしい季節かもしれません。

7月お礼

7月はご注文を頂き、ありがとうございました。

蒸し暑い日が続き、
キンキンに冷えた食べ物や飲み物が恋しいですね。

ある統計によると

気温が22℃を超えると
ビールが急激に売れ始め
27℃を超えるとアイス
30℃を超えると
アイスを上回ってかき氷の売り上げが伸びるのだそうです。

このかき氷ですが、
歴史は古く、
平安時代の清少納言の「枕草子」で既に登場しています。

冷凍庫や製氷機のないこの時代
夏の氷は大変貴重で、
江戸時代末期に
アメリカから半年をかけて
輸入したみかん箱サイズの氷は

3両(現代に換算すると約40万円!)

もしたのだとか…。

庶民に普及し始めたのは
明治初期になってから。

当初はかき氷の出前などもあったようです。

今では手軽に口にすることができ、
年々多様化しているかき氷。

かつての氷の貴重さを知ると、
さらに味わい深く感じられそうです(^^)


6月お礼

6月はご注文を頂き、ありがとうございました。

7月になり、どことなく夏らしさが増したように感じます。

本来なら早い場所では花火大会が催される頃ですが、
今夏はコロナウイルスの影響により
大会の中止が相次いでいます。

世界一美しいと誉れ高い日本の花火。

なぜ日本の花火が美しいと言われているのかと言うと、
一方向からしか鑑賞することのできない
ヨーロッパの平面的な花火に対し、

日本の花火は
あらゆる方向から鑑賞できる
立体的な球体をしているからです。

その理由というのも、

ヨーロッパの花火は
上流階級の人々へ向けた
限定的な娯楽として広まったのですが、

日本の花火は
大勢の一般大衆を
楽しませるために生み出されたためです。

今年は
そんな花火を鑑賞する機会が
少なくなってしまうのが残念ですが、
来年は
無事復活することを願って
この夏を乗り切りましょう!